令和でみる2011 大震災後8 年間での日本の電力エネルギー技術に関して

摘要

電力エネルギー・再エネ・原発を巡る問題は技術上の課題だけでなく社会的・経済的な課題に連動している。“再エネだけで日本の産業競争力を高めることができればよいが技術開発が失敗したらどうするのか”，“化石燃料を使いきったあと原子力以外に生活や工業を支えるエネルギーはない。原発ももっと長い目でみた議論をすべきだ。”等が提議されている。一方，国内備蓄は石油200 日，LNG ガスは20 日レベルにある。日本がエネルギー問題等で困窮して行かない道の選択が期される。本稿が少しでも次世代エンジニア4 年生大学で理工系18 万人，文系42 万人の方々への電力エネルギーに関する技術的・社会的資産の伝承に有用に資すれば深甚である。2008～2018 年度東京理科大学理工学部電気電子情報工学科「電気機械設計」「電気機器製図」受講者各位に謝意を表する次第である。