月軌道ゲートウェイの検討状況

摘要

米国が構想する月軌道ゲートウェイ(Lunar OrbitalPlatform – Gateway, 以下"Gateway")については、NASA を中心に国際的な構想検討がなされており、宇宙航空研究開発機構(以下"JAXA")においては、我が国として優位性や波及効果が見込まれる技術での参画可能性を探るため、技術的検討を始めている。Gateway は月の極域探査を繰り返し行うことや、火星などの月以遠への探査に向けた技術実証を行うために適したNear Retlinear Halo Orbit (NRHO 軌道)に位置する(図１)。建設フェーズ(フェーズ１)における宇宙飛行士の滞在は4 名、30 日程度であり、将来は数百日程度の長期滞在が可能な有人拠点となる予定となっている。