SST 着陸経路計算・最適設計のための空力―飛行力学連成計算について

摘要

本研究では低速飛行する超音速機の空力計算をし，また舵角による空力係数変化を考慮しながら空力－運動連成計算を行った．空力計算から得られた空力係数に対して，Kriging 法を用いて空力データベースを作成することで，空力計算と運動方程式を連成して，超音速機が舵角操舵による機体運動と飛行経路の知見を獲得した．機首上げと鉛直速度減速は片方が良くなると他方も良くなる関係であることが分かり，本研究の機体では取り付け角が-12°が好ましいことが分かった．本研究では舵角制御のみでのコントロールで要求されるミッションを達成しようとしているが，本来はエンジン推力と同時に操作をしながら着陸するものである．そのためより新たに項を加えて計算を解く手法に期待される．