次期固定翼哨戒機（XP-1)の性能確認試験（エンジン試験)

摘要

防衛省が海上自衛隊のP-3Cの後継機として開発した次 期固定翼哨戒機（XP-1)は、国産開発した次期固定翼哨 戒機用エンジン（XF7-10) 4発を搭載している（図1)。 XF7-10は、防衛省技術研究本部航空装備研究所で研究を 行った推力5トン級のアフターバーナ付き低バイパス比 ターボファンエンジンである実証エンジン（XF5-1)のコ ァエンジン部を活用した推力6.1トン、バイパス比8クラ スの高バイパス比ターボファンエンジンである。本ェン ジンは、防衛用大型航空機への適用を目指して平成10年 度から研究に着手し、平成16年度にXP-1搭載用ェンジ ンとして決定され、平成23年度までXF7-10の地上試験 (性能確認試験）を実施するとともに、これと並行して 平成20年度から平成24年度にかけてXP-1に搭載して推 進系統の性能評価を行った。本報告では、XF7-10の試験 方法や試験結果の概要を紹介する。