渦電流試験技術者の動作解析のためのプローブの姿勢推定と視線検出

摘要

非破壊検査の有資格者と無資格者の動作を比較し、有資格者の技能を定量的に評価する為の機構を実装した。対象の非破壊試験は渦電流探傷試験とし、上置プローブによるアルミニウム合金のファスナーホール周辺のきずを評価した。本研究では加速度センサ、ジャィ口センサが搭載された慣性センサ(IMU)を使用した。IMUを取り付けた上置プローブを作成し、プローブを持った時の手の動作を計測した。またプローブを持った際の視線についても分析する為、試験データを注視しているか判定するアルゴリズムを実装した。これにより、手の動作と目の動きの二つの要素について分析する事が可能である。今後は、実装したシステムで有資格者と無資格者の実際の技能を測定する予定である。