IMO (International Maritime Organization)は,2014年に海洋生物への悪影響に対処するために,船舶の水中放射騒音(以下,水中騒音)の低減に関するガイドライン(Guidelines for the Reduction of Underwater Noise from Commercial Shipping to Address Adverse Impact on Marine Life, MEPC. 1/Circ.833)を承認した.このガイドライン(以下,IMO水中騒音ガイドライン)は非強制であるが,水中騒音の主な発生源であるプロペラ,船体形状,船内搭載機器に関して設計時に考慮すべき事項,船速などの操船方法やプロペラ洗浄などの保守?管理方法に関して考慮すベき事項を示している.今後,ガイドラインに従った低減対策の実施,将来の規制強化や義務化に対処するためには,船舶の水中騒音を十分に理解することが重要である.
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