都巿内湾における微細プラスチックの動態: 雨天時の輸送、堆積、生物への取込

摘要

マクロプラスチック(MP)の研究は2000年代初頭に海洋における検出やそれらが有害化学物質を含むという報告から始まつた。2010年以降、下水、道路粉塵、大気など陸域のMPの発生源について多数の報告が行われている。欧米では二枚貝や魚などの海洋生物中のMPが繊維状のものが多く、化孥繊維が大きな負荷源であることが示唆されてきた。本研究では東京湾とその流域を対象に発生源から海洋堆積物·海洋生物にいたる系内のMPの分布を明らかにし、発生源と動態について考察した。