水系暴露解析モデル(AIST-SHANEL)を用いた予測環境濃度の導出:全国一級河川水中のLAS濃度データを用いたモデル検証と生態リスク評価戦略

摘要

生態リスク評価は、予測無影響濃度(PNEC)と予測環境濃度(PEC)の比較により実施される。PNECは、OECD等の世界共通のガイドラインやそれに類似する方法によって導出されるのに対して、PECは明確な導出方法が定められているとは言い難い。本研究では、PECを簡便かつ高精度に算出する方法論の構築を試みた。具体的には、暴露解析モデルによつて算出される環境中濃度の推定値を大規模なモニタリングデータを用いて比較.検証することで、モデル推定値をリスク評価に活用する方法を検討した。