ベトナムカツトバ島の水環境改善に向けたJICA草の根技術協力事業による取組

摘要

カットバ島は，ベトナム国ハイフォン巿カットハイ県に属し，ハロン湾の南端に位置する人口約3万人の島で ある。この10年間で観光客や水上生活者の増加に伴う汚 濁負荷の上昇が生じ，水質悪化，悪臭，赤潮の発生など が確認されている。一方，滋賀県では，1970年代に琵琶湖で淡水赤潮が大 発生して以降，産官学民がそれぞれの立場から連携しな がら琵琶湖を保全するために取り組hできた。本活動は， カットバ島の水環境改善のために，この滋賀県に蓄積さ れてきた水環境保全に関する技術? ノウハウを用いて実 施した。[JICA草の根技術協力事業（地域活性化特別枠， 2015年2月?2017年3月）として実施】ここでは，その内容および成果について報告する。