槽内水温の低下がMBR汚泥中成分および汚泥ろ過性の変化に及ぼす影響

摘要

膜分離活性汚泥法(MBR)の連続運転においては汚泥ろ過性の低下に伴う膜間差圧(TMP)の上昇が問題となる。汚泥ろ過性が低下する原因を特定できれば、より効率的な運転管理が可能になる。筆者らのグループがこれまでにパイロットスケールMBRにおいて行った実験では、MBRの槽内水温が低下する期間に汚泥上澄み液中リポ多糖(LPS)濃度の上昇と汚泥ろ過性の低下が確認されているり。本研究では人工下水を処理するベンチスケールMBRの槽内水温を制御し、槽内水温の低下が汚泥中成分と汚泥ろ過性の変化に及ぼす影響を検討した。