外航船を利用した地球規模の海洋中マイクロプラスチック汚染調査及びプラットフォーム構築

摘要

海洋中のマイクロプラスチック(MPs)の環境中挙動解明や将来予測には、数μmよりも大きいサイズのMPsや地球規模の調査を統一的な手法に基づき行う必要がある。しかし、これには多額の調査費用や国家間の政治的問題等、様々な問題が付きまとい、迅速かつフレキシブルな実施は困難である。そこで、本研究室ではカシオ科学振興財団、日本郵船眯、様々な団体の協力を得、外航船を利用した地球規模のMPsサンプル採取体制と本研究室の20μm以上(現在1μm以上に拡張)のMPs自動分析技術を組み合わせて、地球規模のMPsの詳細汚染分布調査を行った。また、得られたデータをビジネス、教育へ変換する社会実装プログラムをピリカの協力を得て作成し、公開している。本発表ではこのプログラムの概要と黒潮海流付近の結果を紹介する。