インフラデータプラットフォームを活用したデータ連携による河床変動解析の効率化に関する研究

摘要

平成9年の河川法改正により治水・利水・環境の総合的な河川制度の整備が推進され，流域一帯での河川管理が重要となっている．また，調査・設計・施工・維持管理の各過程で多種多量のインフラデータが生み出され，日々蓄積されている．地震防災の分野では，地理情報と構造情報を連携させることで，市街地全体の地震応答解析に用いる構造物の解析モデルを自動生成して，スーパーコンピュータ「京」で動的解析を実施した例があるが，河川管理者間や内部の部署間におけるデータの共有や，各過程をまたいだ利活用は依然として不十分である．