ボイドを有するXLPEモデルサンプルのPD電流パルス特性とFDTD法による放射電磁波伝搬特性に関する基礎検討

摘要

本論文では、SHF_PDPW装置を用いて、固体絶縁物中ボイド放電のPD電流パルス波形特性と電気トリー発生特性の金属異物の影響および、この測定ボイド放電電流波形を用いて、UHF法による外部診断の観点から放射電磁波のXLPEケーブル内の伝搬特性を、FDTD法を用いて検討した。その結果、電極形状によりPD電流パルス特性が異なることを示した。また、この放射電磁波は5m程度であれば放射電磁波は数GHzの信号を有しケーブル内を伝搬しており、電磁波信号はケーブルの端末部や接続部部分においてGHz帯の高周波成分を有して検出できる可能性があることが示唆された。本研究の一部はJSPS科研費26630115の助成として実施した。記して感謝する。