欧米のアンシラリーサービス巿場における需要側リソースの応動評価の制度調査

摘要

電力系統の需給調整の一手段として，工場や家庭などが有する需要側エネルギーリソース（蓄電池，発電設備，EVやデマンドリスポンス（DR)等）を遠隔·統合制御し，仮想発電所（Virtual Power Plant; VPP)として機能させることへの期待が高まっている。日本国内では，2020年度以降の需給調整市場の開設に向け，VPPを需給調整電源として利用するべく市場ルールの検討が行われている。とりわけ，需要側リソース（Demand Side Resource; DSR)を需給調整に活用する上で，どのような計測`評価手法が妥当か議論されている。