近赤外分光法による筋交感神経活動の計測に向けた受光回路の特性評価

摘要

自律神経機能をより直接的に把握するために筋交感神経活動(MSNA)の計測が注目されている.MSNAの記録はマィクロニューログラフィーが主流であるが，測定には痛みを伴い拘束性も高い大きい.そこで低侵襲·低拘束に生体の血流変化を計測する近赤外分光法を用いて，MSNA亢進 時に生ずる血液量の変化を取得し推定する手法が提案され ているしかしながらMSNAによる血液量の変化は微弱 であり，受光回路の性能確保が極めて重要である.そこで， 本研究では近赤外分光法によるMSNA計測に向けて，受光 回路のSNRをノイズ理論に基づき設計，評価し，試作回路の特性を評価した.その成果を報告する.