雷電磁界パルスの推定到来方位に与える電力線• 電源線の影響のFDTD解析

摘要

落雷位置標定システムでは，直交ループアンテナで推定 された雷電磁界パルスの到来方位が，落雷位置の標定に利 用されている。アンテナ近傍の配電線や測定システムに電 力を供給する電源線の存在が，測定される電磁界波形やピ ーク値に影響を及ぼしている可能性がある。そこで，本論 文では，電磁界観測点近傍に，配電線または電源線を模擬した水平導体を配置した場合の雷電磁界の解析をFDTD (finite-differencetime-domain)法を用いて行い，観測点の水平直交二方向の磁界ピーク値およびそれらの比から推定 される雷電磁界の到来方位に与える影響および垂直電界に 与える影響について検討を行ったので報告する。