酸化剤にN2O を用いたハイブリッドロケットにおける燃焼室圧力と特性排気速度効率の関係について

摘要

本研究者らは，低コストでの深宇宙探査を実現するため，主衛星もしくは探査機に相乗りした超小型深宇宙探査機にキックモータの搭載を提案し，その燃料後退速度式および燃焼特性を取得するための実験を行ってる．宇宙空間で使用するため，酸化剤は，長期間の保存が可能で毒性が少なく，安全管理が容易な亜酸化窒素(N2O)を用いる．イタリア，ナポリ大学のC. Carmicino らが行った，酸化剤にN2O，燃料にHTPB (Hydroxyl-Terminated Polybutadiene)を用いた燃焼実験において，燃焼室圧力と特性排気速度効率の相関関係を確認できた[1]．