月面における洞窟探査機の開発

摘要

2006 年に月面に直径 50 ~ 100 [m] 級の縦孔が発見された（図1）．縦孔内部は地球と月の岩石成分が同じことから洞窟が広がっていると言われている．「密閉性が高い」，「温度が一定」，「隕石や放射線から守られる」等の洞窟の特徴から月基地として注目されている．現在日本では2018 年打ち上げ予定のUZUME 計画と題したピンポイント着陸技術の実証が進められており，この計画の着陸地点がこの縦孔であることからも注目されている．