部分空間法を用いた表情筋の筋電位信号による口唇動作同定と発音訓練への応用

摘要

顔の表情はコミュニケーションにおける情報のひとつであり，なかでも口唇形状は音声を変化させる要素として重要な役割を持っている[1]。こうした音声以外の情報を利用した音声認識の開発などが積極的に行われており，口唇動作の起因として表情筋の活動が注目されている[2]。発音時の表情筋の活動をはじめ，発話動作の仕組みを解析することは，発話メカニズムの解析や発音矯正の支援など様々な応用が期待できる。