未処理下水を活用した地域冷暖房に関する研究第3報改修前後における熱源システムの運用実態把握

摘要

対象DHCにおける改修前後の実態把握を行った。なお 改修前後の主要な変更点はインバータターボ冷凍機の導 入である。下水取水ポンプは2012年度にインバータ化さ れ、可変流御が可能になり、2016年度ではより低出 力での運転頻度が多くなっていることを確認した。熱源 機運用実態に関しては冷熱生産でTR-2が約半分を占め ていることを確認した。なお温熱生産では熱回収運転が 可能なHP-3が大部分を占めていた。新設されたTR-2は 高負荷時では性能曲線を上回る運転がなされており、夏 期の割当ではTR-2がベース機として運用されてい た。また夜間などの低負においてTR-2が処理してい ること、また蓄熱槽の活用により熱源機の増段抑制がさ れていることを確認した。プラント評価に関してはTR-2 導入以降プラントCOPが上昇していることを確認した。