大量画像を用いたSfMにおける精度評価に関する検討

摘要

SfM (Structure from Motion)は複数視点の画像から対象の3次元形状を復元する技術であり，コンピュータビジョンの分野で長く研究されてきた.近年，インターネット上にはSNSを通じて毎日大量の写真データがアップロー ドされており，これを活用することでSfMによる世界各地のランドマークの再構築が可能である.一方で，インターネット上の画像は撮影条件や対象のばらつきが大きい雑多なデータであり，キーヮードゃ位置情報による検索であっても処理に必要な画像を取りきることはできない.そのため，画像ペア選択手法の導入が求められる.本稿では，画像ペア選択を必要とするような様々な画像を含むSfM用データセットにおいて，復元に適した画像とそうでない画像の例を示し，SfMシステム全体での精度評価について検討する.