伸展式光学架台のラッチ再現性と熱変形の試験評価

摘要

本研究，ASTRO-H (hitomi)と同型式の伸展式光学架台を对象として，ラッチ再現性と熱変形が，根元に配置されたキネマチックカツプリングの形式（Maxwell Clamp:2-2-2拘束とKelvin Clamp:3-2-1拘束）によってどのように差異が出るかを評価した.ラッチ再現性については，優位な差が出ないことが試驗によつて確認された.熱変形にっいては下端バッテンの昇温時に，Kelvin clampの形式から，对称性の高いMaxwell clampに変更することで，上端バッテンの熱変形が軽減されていることが確認された.ただし，この結果には，ラッチ部以外の光学架台の温度の非一様性に起因する熱変形も含まれるため，留意が必要である.