誘電体装荷円形ホーンの交差偏波低減および広帯域化について

摘要

低交差偏波特性をもつホーンアンテナとして，複モード円すいホーン[1]，多段フレアホーン[2]およびコルゲートホーン[3]がよく用いられている.また，軸長を短くするため，曲線フレア構造を有する多モードホーン[4,5],曲線プロファイル·コルゲートホーン[6]，曲線フレアホーン[7,8]が報告されている.しかしながら，多モードホーンでの広帯域化は難しく，ハイブリッドモードを励振するコルゲートホーンでさえも，高次モードの周波数特性によって狭帯域になるという問題があった.これに対し低交差偏波多モードホーンアンテナとして，高次モードの制御を効果的に行う同軸導波管を曲線テーパに装荷したものが提案され，特性改善が行われている[9].