誘電体装荷円形ホーンの交差偏波低減および広帯域化について

摘要

広帯域化に向けた開口面分布を実現する方法として，誘電体とホーンアンテナを一体化された誘電体レンズホーンアンテナ［10］が提案されている．また，円錐ホーンの中心に誘電体を適切に装荷することでコルゲートホーンに類似した特性が得られることが知られている［11，12］．そこで，本稿では，広帯域で低交差偏波を実現できる新たなアンテナとして，グループ，テーパ構造を有するホーンの内部に誘電体を装荷した構造を提案している．グループ，テーパ構造を有する誘電体装荷円形ホーンアンテナを設計し，その詳細について数値的に検討している．また，実際に設計ホーンを試作し，その有効性を21-26GHzの帯域での測定評価により検証している．