電力需給バランスから見た太陽光発電出力予測の評価における経済負荷配分制御モデルの影響に関する一検討

摘要

本論文では，PVS出力予測の誤差の影響として，電力の不足が起きる場合に，その評価に用いるモデルの違いについて検討を行った。時間解像度の粗い1時間値EDC最適化モデル，そこから時間解像度を細かくした6分値EDC最適化モデル，そして周波数の計算まで行う1秒値EDC-LFCシミュレーションモデルの3つの既存のモデルを用いて，翌日予測に基づいて需給運用を行った場合の電力供給不足の最大電力や累積電力量を比較した。また，予測誤差の影響について検討する際には，より遅い時間に計算された精度の高い予測を用いて，UCを修正することを考慮した需給運用についても検討することが望ましいため，UC修正を考慮した需給運用の計算も3つのモデルを用いて行い，供給不足を回避するために必要となる予測更新時刻を比較した。