超電導磁石を用いた磁気アルキメデス法による難燃性/非難燃性プラスチックの分離

摘要

<1-1>研究背景プラスチックは我々の生活や産業において様々な用途に使用されているが、プラスチックの大量生産、大量消費に伴い、石油の枯渴や環境問題に直面している。これらの問題を解決するために複数回資源を使用可能であり、環境への負荷が少ないマテリアルリサイクルを推進していく必要がある。そこで、本研究ではマテリアルリサイクルにおける混合プラスチックの分別を目指して、プラスチックの密度と体積磁化率の違いに注目し，磁気力を用いた混合プラスチックの分離を検討した。磁気力を用いて混合プラスチックを高精度に分離することができれば、持続可能で環境への負荷が少ないマテリアルリサィクルを行うことが可能になると考えられる。最終的には磁場領域の大きい超電導磁石を用いた連続的磁気分離システムの構築を目標としているが、ここでは基礎的検討としてハルバッハ配列磁石を用いた検討を行った。