Xバンドレーダで観測した大型船舶を含むクラッタの統計的性質

摘要

周波数9.41GHz，ビーム幅1.0°，パルス幅0.5μs，パルス繰り返し周波数1,600HzのXバンドレーダを用いて，台風16号により活発化した秋雨前線の影響による雨天時に，大型船舶を含むシークラッタとウェザークラッタを観測した。観測データにワイブル分布の部分的Q-Q確率プロットによる分布推定を行い，振幅強度分布によくあっており，アンテナのビーム幅に相当する小領域において，シェイプパラメータc=3.49?6.30のワイブル分布に従うことがわかった。また，従来の確率プロットによる分布推定もあわせて行い，比較検討した。