波の周波数分布に着目したリニア式波力発電の新しい制御法

摘要

以上,本稿では，発電機構にリニアモータを用いた可動物体型波力発電装置を対象に，入力波の周期成分を考慮した発電機制御法の提案をし，実海域を想定した不規則波でシミュレーシヨンを行い次のことを確認した。1.全探索法及びニュートン法はACLを上回る発電量であることを確認した。2.ニュートン法は全探索法と同等の発電量かつ全探索法の1/3程度の計算時間で最適値推定が行えることを確した。本稿では入力波が完全に予測できていることを前提にシミュレーシヨンを行ったので,今後は予測にズレがある場合もシミュレーションを行う予定である。