IoT時代に向けたBACnetのIT化の動向

摘要

IoTという言葉に代表されるように、あらゆるものがネッ トワークに繋がり、その繋がったものとのコミュニュケー ションが自由にできるようになる時代になりつつある。こ のIoTという言葉におけるコミュニュケーションはIPネッ トワークを前提としている。一方情報処理能力の飛躍的な 向上によって、いわゆるビッグデータとわれる大量データ 処理、さらにはAI技術の進歩によって、膨大な情報の処理 から、新たな価値の創造の可能性が広がってきている。こ のような状況をここではIoT時代と呼ぶこととする。一方ビ ルディングオートメーションの世界では、1995年に ASHRAEからSSPC135-1995としてBACnet (A Data Communication Protocol for Building Automation And Control Networks)が規格化され、それがISO16484-5としてISO化さ れ、ビルディングオートメーションシステムの標準になっ てきている。このBACnetによってビルデイングオートメー ションシステムのマルチベンダーでの構築が可能となって きている。現在もASHRAEのSSPC135という委員会で、規 格の追加、改善が行われ、現在BACnetl35-2016 (以降 BACnet2016と呼ぶ）が最新版となっている。