顕熱処理コイルを利用した高温冷水活用による省CO_2空調システムの開発 (第1報) 開発システムの概要

摘要

夏期の空調には大きく二つの働きがある。空気の温度を下げることと、調湿を行うことである。現行の空調システムでは、この二つの働きを冷却除湿で必要とする低温度の冷水を用いて同時に行っているが、空気の温度を下げるだけであれば、比較的高い温度の冷水でも行うことが可能である。高い温度の冷水は、低い温度の冷水と比較して非常に高い効率で生成することが可能であり、これを効果的に用いることで大きな省エネルギー効果が期待される。本研究ではこの仕組みに着目した中央式熱源による空調システムの開発を行うことを目的とする。一方で、現代のオフィスピソレではオフィス有効率の確保が重要であり、様々な省エネルギー技術を有する空調機の導入を試みたとしても、スペースゃコスト等事業計画等の要件力も実現されない例も多い。