外気冷房を導入したデータセンターの性能評価に関する研究(第5報) 機器冷却特性の評価と高効率運用方法の提案

摘要

一般的なデータセンターでは、ICT(Information and Conmunication Technology)機器の膨大な顕熱負荷を処理するため、年間を通じて冷房が稼働している。外気冷房は冬期•中間期の冷涼な外気を利用して冷房負荷を処理する技術であり、寒冷地での導入効果が高い。本研究では、直接外気冷房を導入し寒冷地に立地する大規模データセンターを対象とし、その機器冷却特性の評価と高効率運用方法の提案を行う。既往の研究において、外気通過ルートにおける各部继の実測結果に基づいた性能評価にから、本データセンターの効率は国内トップクラスの水準にあることが分かった。またサーバ未実装ラック上部への冷気ショートサーキットに対して行われた天板設置の効果が見られた。しかし各部温度は外気離の変動に影響し、期間推移を比較できないため、より正確に評価する必要があるとされた。そこで本研究においては機器冷却モデルを基に作成した機器冷却特性を冷却性能指標として扱い、正確な性能評価を行った。さらに騰冷却特性と消費電力量の関係から、高効率化に向けた運用方法の提案を行う。