蓄熱体併用躯体蓄熱システムに関する研究　その3：PCM蓄熱体設置による効果

摘要

著者らはこれまでに、躯体蓄熱システムの蓄·放冷量増大を目的として、OAフロア内に水と高吸水性樹脂を混せたジヱル状水蓄熱体（以降、水蓄熱体）を設置し、空気をコンクリート床スラブ上下に流す蓄熱体併用躯体蓄熱システムを提案した。既報において、本方式の1/2スケールの装置で実験を行つたところ、伝熱面積の増加及び水蓄熱体の設置により蓄·放冷量の増加が確認できた。本研究ではさらに蓄·放冷量を増加させるために、相変化物質を用いた蓄熱体（以降、PCM蓄熱体）を実験装置に設置し、その効果を確認することを目的とする。