空気式太陽熱集熱システムを採用した実証住宅に関する研究 その9．シミュレーションによる床下蓄熱体の有効蓄熱範囲と適正風量の検討

摘要

本報では1~7 地域でPB の有効蓄熱範囲及び最適な運転 風量を検討した. 1~3 地域の寒冷地ではダクトから離れた PB は機能しない.一方,4~7 地域の温暖地ではすべてのPB が有効であった.したがって,寒冷地ではPB の設置範囲の 検討が必要となる.また,風量が大きくなるにつれ居室供給 熱量のうち床貫流成分は減少し,対流成分は増加した.寒冷 地では風量450~600m~3/h,温暖地では風量600~750m~3/h の時 に吸熱量が最大となった.