地域文化を活かす歴史的街並群の再生のための工学的アプローチその3 岡山県高梁市に基づく町家の多角的評価に関する基礎的研究

摘要

本報は、「耐震構造評価およびデザイン評価による岡山県高梁市における伝統的町家の総合評価に関する研究（ 2009.8）」の手法に準じ研究を行い、総合評価に環境評価を加え、検討を行う。本報の目的は、歴史的町家建物を多角的評価する方法の１つとして、和室全体に焦点をおきながら欄間付き内壁をデザイン・構造・環境の3つの要素から評価し、最適な欄間付き内壁を考察する方法を提案することである。本報で用いる対象建物規模は、図1･2に示す。また、平成22年度文科省科学研究費補助金基盤研究(B)「地域文化を活かす歴史的街並群再生のための工学的アプローチ（研究代表者：野口弘行）」の一部として研究が行われたため、題名を上記の通りに改める。