横ずれ内陸地震の断層パラメータの相似則の変化を考慮した長大断層のアスペリティモデルの設定方法(その3) 動力学的断層破壊シミュレーションによる平均動的応力 降下量算定式の推定

摘要

現在、わが国の強震動予測で最も多く用いられている断層モデルは、アスペリティモデルである(地震調査研究推進本部， 2005など)。アスペリティモデルは、断層面積S、平均応力降下量Δσ、アスペリティの面積S_(asp)、アスペリティの応力降下量Δσ_(asp)、地震モーメントM_0、短周期レベルAの6つの主なパラメータで構成されている。通常、これら6つのパラメータは、活断層の長さと地震発生層の厚さを既知量として経験式や理論式によって算定されている。