中山間地域における集落の実態と展望に関する研究（4）:福島県南会津町たのせ集落の世帯主住民の取り組み方と意識変化

摘要

本稿では前稿（３）を踏まえ、たのせ集落の世帯主住民の活動への取り組み方の変化、集落支援・自発的活動に対する意識変化を明らかにする。研究にあたって、ヒアリング調査を2010年10月から12月、アンケート調査を2010年12月12、13日にたのせ集落全12世帯の世帯主住民に実施した。2.住民の活動への取り組み方世帯主住民の活動への取り組み方を表1に示す。2-1活動への参加回数世帯主住民の集落支援・自発的活動への参加回数は、計画策定と景観づくりを行った2005～2007年度の3年間では活動回数が8回と少なく、1回も参加していない世帯主住民もいる。しかし、地域間交流を行った2008～2010年度の3年間では、活動回数が44回と大幅に増え、すべての世帯主住民の活動への参加回数も増加した。