既存集合住宅における床衝撃音レベルの改善工法に関する研究その１ 試験概要と床衝撃音性能に関する試験結果

摘要

持続可能型社会へ向け、既存住宅ストックの有効活用が叫ばれている。その中で、昭和40年代に建設された集合住宅の多くは、現在の住宅と比較して躯体床の厚さが薄いため、現在の機能水準を維持する上で、上下階の生活音対策が必要になる。特に、重量床衝撃音は、仕上材によってその性能を向上させることは一般に難しいとされており、躯体増し打ち等の大規模な改修工事が必要になるため、改修が進まないと予想される。