半揮発性有機化合物（SVOC）の測定法に関する研究その17 マイクロチャンバー法と海外測定法比較

摘要

準揮発性有機化合物（SVOC）は揮発性が低く、建材から放散された後に室内表面やハウスダストに吸着して室内へ蓄積する。SVOCはその性質から正確な放散量を求めることが困難であったが、2008年にJIS A1904「マイクロチャンバー法」2）が制定され、SVOC放散量測定が可能となった。しかし、マイクロチャンバー法は、海外で行われてきたSVOC測定法とは異なるため、比較実験が必要である。そこで本研究では測定法の比較検証、また測定法の比較からSVOCの性質の検討をする目的として実験を行った。