再生路盤材からの6 価クロム溶出に関する検討

摘要

コンクリート解体材は，そのほとhどが再生路盤材として再利用されている。再生路盤材から微量の6価クロムが溶出するため，利用に当たっては環境安全性が求められている。再生路盤材を安全に利用するには，6価クロム溶出試験方法の確立と，溶出濃度が環境基準を上回る場合に再生路盤材を利用するには，溶出抑制対策を講じる必要がある。溶出試験は，土壌については環境庁告示（以下，環告）46号が，廃棄物については環告13号がある。埋戻しなどに利用される再生コンクリート砂（粒径5mm以下）からの溶出試験は，国土交通省では，環告46号によることが通知されているが，大量に使用されている再生路盤材の溶出試験方法は定められてはいない。そこで本報告では，再生路盤材からの6価クロムの溶出試験方法の確立をめざした検討を行なった。その結果を報告する。