東京電機大学東京千住キャンパスの省CO2実現に向けた取組みその30複数方式の人数検知システムを活用した建物の使用実態に関する検討

摘要

本報では第28報で紹介した画像認識センサおよびサーモセンサを活用した大学施設の使用実態に関する検討を行った。その結果、可視画像センサについてはフロア単位の滞留人数情報が取得可能であり、取得データの提示方法を提案した。サーモセンサについては今回の検討範囲においては、概ね換気?照明制御に活用するには支障の少ないデータ取得が可能であることを示した。どのように活用していくのかは今後の課題であるが、災害時の在館者数·場所の確認、人の滞留場所の確認による動線計画の見直しなどが挙げられる。また、今後ナイトパージの検討にも使用予定である。総じて今回は本格運用前の検討であったため今後の検討となるが、画像認識センサおよびサーモセンサを用いた室?階単位での人数を把握可能であることを確認した。