日射影響下にある透明建築空間の気流を乱さない温度測定を意図した小型強制通風管の開発に関する研究

摘要

①本研究で作成した小型通風管は、日射の影響を防ぐ従来型のアルミカバーと比較すると、測定誤差を大幅に改善されたが、まだ最大で2°Cの誤差が生じる。②CFD解析と気流可視化実験によって、空気が通風管内に滞留することなく入れ替えられていることを確認した。③日射反射率の異なる地表面における比較測定によって、日射の照り返しが温度差に影響していることが判った。日射反射率の高い地表面の環境下で測定する場合は、長波放射の影響を防ぐため、反射対策をする必要がある。④小型通風管は従来の大型通風管に比べ、小型かつ安価に作成できる。日射の照り返しを防ぎ、気流をより乱さず測定精度が高くなるよう、引き続き改善を行っていく。