大学施設における環境負荷低減手法に関する研究その24大学キャンパスにおける低炭素化の取り組み経緯とエネルギー消費の変遷

摘要

本報では今までの本学の取り組みの流れにっいて報告するとともに，CO_2排出状況および電力消費の変遷およひ現況を示した。低炭素化に向け従前は非実験系，とりわけCO_2排出量上位建物の大型熱源について対策を推進し効果を得てきたが，24時間稼働する実験系負荷の増加傾向も散見され，今後一層の実験系負荷削減に向けた対策は急務である。今までに作成したガイドラインの展開や更なる詳細な実態把握，対策の立案が必要と考える。また図-7,8に示した電力消費実態は建物群のほhの1例であるが，今後一層の低炭素化に向け，建物別電力1時間値や熱源稼働状況などより詳細なエネルギー消費状況の把握?活用や，既存建物におけるエネルギー使用状況の把握に向けた効率的な計量の推進，および負荷設備の把握等を行い，より効率的な対策を講じる必要があると考える。