高断熱?高気密住宅において快適性と省エネを実現できる建物と設備の最適化その1 実測とCFDによる冬期室内温熱環境の分析

摘要

近年省エネルギー意識の向上に伴い、住宅の高断熱?高気密化が注目されている。筆者らは温暖地における高断熱?高気密住宅の適切な暖冷房方式を検討するべく、熱負荷計算、エネルギーシミュレーションを行い、ルームエアコンによる全館空調の可能性を示した。その後、実在の住宅を対象にCFD解析により室内の気流?温度分布について分析した他、夏期の実測を行い、実際に少ないエネルギーて快適な空間が形成出来ていることを確認した。本報では、同住宅において冬期の実測を行い、形成される温熱環境とエネルギー消費量を把握した後、CFD解析により冬期の温熱環境の再現性を確認した上で、エアコンの設置位置の変更が室内環境に及ぼす影響について検討を行つたので報告する。