スマートヒートグリッド用熱ルータの開発第一報　4台の熱ルータ間での相互水搬送実験報告

摘要

「スマートヒートグリツド」(Smart Heat Grid以下SHG)は、原則、各需要場所に個別セントラル方式と同様の分散型エネルギーシステムを設置し，熱の品質(温度や量等)の変動をある程度許容して，各建物の最大設備容量の10％程度の熱融通配管で接続する事により年間負荷の40％程度を融通する。高効率機をグリッド接続者間で共有することや未利用エネルギー活用を促進することで経済性とグリッドに参加する建物群全体の省エネ性を両立させる。さらに各熱融通を行う主体がプロシューマーとなって、熱の送り手にも受け手にもなって，自家消費エネルギーを可能な限り少なくする省エネ行動を伴った相互熱融通が実現する。