節水型大便器の器具排水管の搬送性能に関する研究 (その2): 器具排水管曲がり位置と接続継手形状が衝突搬送性能に与える影響

摘要

本研究において以下の知見を得た。(1)エルボ継手がある場合の汚物搬送シミュレーションモデルを構築するには、排水管接続器具平均排水流量qd'及び曲がり位置?形状を組合せた検討が必要である。(2)代表汚物のトイレットペーパーは、前方に停滞している汚物の数?距離によって、背負い水の流出度合いが変化する非定常性を持つことが分かった。トイレットぺーパーの搬送モデル化について、継続検討が必要である。(3)水平第一曲がり位置が1m以内の条件において、水平第1曲がり部の形状をLL継手からDL継手に変更することで搬送が減少する。その傾向は500mm以下で顕著であり、800mm以上とすることが望ましい。