スマートグリッド実証における冷凍機による電力変動補償制御(第2報) 冷凍機と電源機器による電力変動補償制御

摘要

従来、スマートグリッドの分野では、電力変動の制御を蓄電池や発電機などの電源機器によって行うことが一般的である。しかし、スマートグリッドの構成要素である熱源機器によっても有効な対応が可能であると考えられるニとから、熱源機器と蓄熱槽の機能を、從來から一般的に適用されている電力ピークのシフトなど長周期の電力変動を吸収する手段としてだけでなく、数分程度の短周期変動の吸収手段としても利用できることを実証するため、冷凍機による電力変動補償制御の試験を行った。第1報では冷凍機単独による電力変動補償制御について報告した。第2報では冷凍機と各種の電源機器による電力変動補償制御による実証試験の結果を報告する。本試験は、NEDO(新エネルギー産業技術総合開発機構)が2009年から2013年に実施した「米国ニューメキシコ州における日米スマートグリッド実証」のうち、「アルバカーキ市における商業地域スマートグリツド実証」において、その実証項目のーつとして実施したものである。