電化厨房用換気システムの二相水分に対する捕集率測定·評価方法に関する研究　第3報　二相水分法の妥当性の検証及び厨房機器の負荷とフード形状による捕集率の差異

摘要

本研究では、二相水分法の改善を行い、測定範囲の拡大（大きな加熱能力への対応）、測定精度の向上を達成した。さらに，キヤノピーフードにおける捕集測定結果に基づいて、現在主流のトレーサーガス法による測定結果との整合性に基づき、測定法としての妥当性を検証した。その上で、吸込み気流が湾曲する局所フードの測定結果から、ミスト分を含む汚染質の捕集性能をより正しく評価できる二相水分法の優位性を明らかにした。また、二相水分法は、鍋から発生する水分全体を評価しているため、厨房内の衛生面や作業者の快適な温湿度空間の計画を行うことに直結する測定法であると考える。