小型水撃防止器の性能評価に関する実験的研究（その2）支持間隔と配管変位との関係と総合性能評価方法

摘要

本研究より、配管支持間隔を狭くしても水擊緩和性能に影響が無いことが、前報に続いて明らかとなった。また、固定バンドの種類によらず、配管支持間隔を一定以上狭めことは、配管の揺れに対して必ずしも効果的ではないことがわかった。この結果は、水擊発生時の軸方向へ逆流するエネルギーが固定バンドの拘束力以上に発生していることによるものと推察される。前報と本研究により、水擊に対して効果的な配管支持間隔は配管の揺れに有効であることと、コストメリットの面から考えて1.0～1.5mの間で固定バンドを施工することが望ましいと考える。