工学ー疫学モデルの連成解析と空気感染リスク評価(第5報）粒径別バイオエアロゾル濃度分布解析とSIRモデルによる感染伝播解析

摘要

先進諸国では生活時間の過半を室内空間内で過ごすため，室内環境の良否が居住者の公衆衛生に支配的な影響を与える.1990年代後半より建材由来の揮発性有機化合物による室内化學物質空気汚染問題が大きな社会問題となり，また近年ではインフノレェンザウィルスをはじめとする様々な感染性汚染物質による健康影響問題に関心が集まっている.この室内での空気感染ゃ汚染物質曝露の問題に対する工学的な対策として，換気装置の設置ゃゥィルス抑制機能を搭載した空気清浄装置の導入等が進められている.