伝統的構法による木造軸組住宅の実大水平加力実験: その3. A棟実験結果

摘要

本報では、一連の実験の中のA棟のフェーズ3の結果を報告する。フェーズ3では、長手方向全体を2階床梁レベルで加力を行った。1階の「卷通り」、「四通り」、「七通り」の平均層間変形角(以下、1階層間変形角)制御変形角として図1に示す履歴により水平載荷を行った。荷重変形角曲線を図2に示す。荷重は変形とともに上昇し、引きの約1/9radで134.23kNの最大荷重を示した。